「ナートゥをご存じか?」
このダンスシーンは映画史最高のダンスシーンだったといっても言い過ぎではないんじゃないだろうか? ダンス自体に物語的意味があるし、主人公2人の躍動する肉体は一瞬も目が離せない。これはヤバい! ヤバい! 最高だ。最高だ。もう、インド行こう!!
今の筆者のテンションはこんな感じです。
映画館。エンドロールが終わり、フロアに明かりがついた瞬間、拍手が巻き起こる。そんな経験をしたことがあるだろうか?
俺はある! このRRRを見たときだ!!
RRR舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは 友情か?使命か?
(日本版公式サイトより 映画『RRR アールアールアール』|絶賛上映中! (rrr-movie.jp))
驚くべきことに、筆者がそれを体験したのは下町の小さな小さな映画館。
いや、公開3ヶ月も経った、字幕のインド映画のエンディングですよ。しかも、この映画、上映時間が3時間2分もある。……長い、っていうか、ものすごく疲れる。3時間という時間以上のものすごい疲労感でしたよ(笑)
しかし、あの拍手、間違いなく全員が納得の拍手でしたね~
こんなに映画館が一体になっている感覚を感じながら、映画に感動したのは生まれて初めてでした。(1週間後、もう1回見ました)
面白さの次元が当然日本の映画を超えています。
それどころか、どの国のどの映画でも見たことがないアクションが、だいたい十分ごとに押し寄せてくるんですよね。
……木の棒1本で数万の群衆に飛び込んでいく。
……猛獣を従えて英国軍を蹴散らす。
……ナートゥダンス。
……肩車で英国の砦を陥落させる、などなど。(アクションと展開が多すぎて言い尽くせませんが…)
エンドロールの最後の一瞬まで、観客を楽しませることだけを詰め込んでいる。物語が失速することがない。およそ人間が映画に求めることのほとんどすべてが詰まっていると言っていい。そんな映画でした。
そして、言っておきたいのは、この映画は決して〝変な映画〟ではないということ。
ビームとラーマは、かつてイギリスに植民地支配されていたインドの英雄をモデルにしているそうなんですが、目的遂行のためなら手段を選ばない意志の強さと、弱き者を助ける優しさを持っている、支配される側の救世主で、応援せずにはいられない超魅力的な主人公です。
エンドロールがまた凄まじいんですが、エンドロール後は、「こんなに楽しませてくれてありがとう」という訳の分からない気持ちになってしまいましたね。
すべての映画をこの形式に統一してほしいくらい最高のエンディング! 映画館ではこの右端に小さくエンドロールが出てました(笑) ちなみに、最後の方で出てくる謎のおじさんは〝創造神〟ラージャマウリ監督ご本人です。監督自ら、この最高のエンターテインメントのラストサービスに参加するという、いかにもRRRの監督らしい行動。最後の一瞬まで笑いと涙が止まりませんでした!
日本で「RRR」が公開されている今、映画館でこの映画を見ることは、もはや義務ですよ。
コメント
コメントを投稿