すごいバンド見つけた! 奇跡のバンド、andymori


すごいバンド見つけた! 

奇跡のバンド、andymori




 音楽の話です。
 前にザ・クロマニヨンズの話をしましたが、僕はクロマニヨンズに出会って以来、日本のバンドで「すごいバンドに出会った」という感じを感じたことってなかったんです。
 それは単純に僕があまり日本のバンドを聞いてこなかったからに他ならないのですが、最近、ひょんなことからものすごいバンドに出会いまして、どこかにその喜びを書き記しておきたいと思い、記事にしました。

 そのバンドこそandymori(アンディモリ)というバンドなのです。


1stアルバム「andymori」

1.FOLLOW ME
2.everything is my guitar
3.モンゴロイドブルース
4.青い空
5.ハッピーエンド
6.都会を走る猫
7.僕が白人だったら
8.ベンガルトラとウィスキー
9.誰にも見つけられない星になれたら
10.サンセットクルージング
11.Life Is Party
12.すごい速さ



andymori(アンディモリ)
 プロフィール
日本のロック・バンド。バンド名は芸術家のアンディ・ウォーホルと“メメント・モリ”との造語から。2007年秋に小山田壮平(vo/g)、藤原寛(b)らで結成。20092月に1stフル・アルバム『andymori』を発表。以降、コンスタントに作品を発表しながら、積極的にフェスやイヴェントにも参加。2010年には“CDショップ大賞を受賞。201212月より岡山健二(ds)が加入。高い人気を得ていたが、20135月に解散を発表。オリジナル・アルバム5枚、ライヴ・アルバム2枚などを遺して、20141015日の日本武道館での“ラストライブ”をもって解散。


2012/07/30 (2015/06/15更新) (CDジャーナル)




 僕は高校のときにクロマニヨンズにハマって、甲本ヒロトさんや真島昌利さんの出ている雑誌を読んで、その流れでイギリスのパンクロックからロックを聴いていったクチなので、あまり近年の日本のバンドの曲に耳を傾けてこなかったんです。
 むしろパンクかぶれの若者なんで、日本のバンドなんて顔のカッコいいいのを売りにしたナンパなもんだろ(ケッ)! と謎の偏見で見下したりしてました。

 しかし、そんな偏見のせいでこんないいバンドをスルーしていたなんて!! 
 同時代に生きたこんなにすごいバンドを生で見れなかった悔しさで、ホントいたたまれない気持ちになりましたよ。
 僕がアンディモリの存在に気付いたのは2020年の1月くらいですから、解散して5年以上経過していたんですけど、本当に衝撃的なバンドです。



 たまたま個人的に、動画編集ソフトで身内で見せる簡単なスライドショーを作っていて、そのBGMとして、明るくて、疾走感のある曲を探していて、YouTubeを徘徊していたんです。昔の人のラジオのエアチェックみたいなノリでね。
 そしたら、アンディモリの「すごい速さ」という曲のPVが出てきたんです。PVがすごく若々しくて、爽やかでね。「すごい速さ」という曲はアンディモリの中では初期の曲で、ドラムは旧メンバーの後藤大樹さんなんですが、3人ともものすごく普通のお兄さんって感じで、来ている服といい、顔といい、PVのつくりといい、僕の生活と地続きであるような感じがしたんです。


「すごい速さ」のPV





小山田壮平という天才


 僕はアンディモリの「すごい速さ」という曲をビデオに使うことに決め、TSUTAYAにアンディモリのアルバムをとりあえず借りに行きました。
 最初に借りたのは「andymori」というアルバムと「宇宙の果てはこの目の前に」というアルバムでした。(偶然にも最初と最後のスタジオアルバム)

 あんまりこういう言い方ってしたくないし、才能だけでやってるみたいに聞こえて本人からしたらあまり嬉しくないかもしれませんが、ボーカルの小山田壮平さんという人は本当に「天才」だと思いました。天に選ばれている。神に選ばれている。そんな感じがします。(ジョン・レノンが出てきたときって、きっとイギリス人はこんな感じを受けたんじゃないかなぁ)

 美しくも激しく、誰でも出せそうであり、誰にも出せそうにない、優しくて親切そうで、楽しいことが大好きな若者のようでいて、根っこはどこか悲しい声。尖っていて、勢い任せで、どっか寂しい歌詞。ロックンロールのど真ん中でありながら、どこまでも日本の土着の、平成の日本で育った普通の男の子がつくった、しかし誰も作ることができなかったメロディ。


……これは!!


 アンディモリの別のアルバムに「革命」という歌があるけれど、これは本当に革命だと思いました。
 日本でできるロックンロールの「大正解」を、この3人の普通の若者が完成させている!!!




 ロックンロールというのは外国由来で、僕もその不自然さ、つまり「かっこいいロックンロールは英語でできている」という悲しさを少なからず感じてきていて、「日本のロックなんて、所詮英語のロックの真似をしてるだけなんじゃないか?」的な感覚を持っていたんです。
 島国の我々の憧れを、英語のロックを聞いたときのあの感動を、一途に疑わず、すごいバンドを、すごい音楽を作ってきた人を僕は何人か知っているけれど。そういう人たちは甲本ヒロトとか、途方もない情熱を持っていたり、ある種、そこに身を投げられたごく少数の、極めて幸せな人たちだけだという感じがあったんだけれど、アンディモリはそうではなかったんです。本当の意味の等身大だったんです。日本で普通に音楽が好きな僕たちが歌っているような感じがするんです。


 こっちのドラムの人(岡山健二さん)も好きです。




 僕と同じ世代の人は、聞いたら必ず好きになると思います。


 日本の人みんなが聴いてほしい大好きなバンドです。心からお勧めします。






 このご時世、様々な事情で自宅待機を余儀なくされている皆さんにもぜひお勧めしたいです。僕は毎日聴いて、歌って、元気になっています。
 アンディモリは解散していますが、小山田さんはツイキャスのライブ配信で歌ったりしているようなので、そちらもチェックしてみてください。


















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