大注目の新時代バンド ネクライトーキー登場!

音楽の話です!



 ハンブレッダーズを前々回紹介しましたが、ちょうど同時期にメジャーデビューを果たしたネクライトーキーの話をしたいです。(HMVではこの2バンドは隣に並んでいました)
 これも例のごとくYouTubeで出会ったバンドです。
 すごいですよ~このバンドは。似た音のバンドってないと思います。ボーカルをはじめ、全てのパートが個性的かつ、現代的です!


メジャーデビューアルバム「ZOO‼」

1.夢みるドブネズミ
2.放課後の記憶
3.北上のススメ
4.夏の暮れに
5.ボケナスのうた
6.深夜とコンビニ
7.虫がいる
8.ぽんぽこ節
9.涙を拭いて
10.渋谷ハチ公口前もふもふ動物大行進
11.朝焼けの中で





 見よ! このラインナップ! 曲名だけでその世界観が漏れ溢れている! てか、ボーカルのもっささんが言いそうなワードばっかりやんけ!!



 こちらは「ZOO‼」収録曲「北上のススメ」
(もっささんはかわいいけど、アイドル的にならず、結局音楽の独創性に魅せられる不思議)



概要
 
 大阪発のロック・バンド。メンバーはもっさ(vo,g)、朝日(朝日廉/g)、藤田(藤田彩/b)、カズマ・タケイ(ds)、中村郁香(key)の5名。朝日、藤田、カズマ・タケイが属するバンド“コンテンポラリーな生活”にもっさが加わる形で2017年3月に結成し、8月にライヴ活動を開始。2018年12月に自身初の全国流通盤となる1stアルバム『ONE!』を発表。2019年3月よりサポートの中村が正式加入し、現5名体制へ移行。ワンマンツアーのほか各地フェスにも精力的に参加。2019年に1stミニ・アルバム『MEMORIES』を発表。2020年1月にアルバム『ZOO!!』でメジャー・デビュー。


2018/10/05 (2020/01/17更新) (CDジャーナル)






 ネクライトーキーという名の通り、根暗い普通の人たち感がすごい!
 最近の人ってあまり、音楽的なルーツが見えるような服装やヘアースタイルをしないと思うんですけど、それにしても、みんな駅とかですれ違ったことありそうな服装、顔、髪型、……ザ・現代の若者って感じです。
 (個人的に、もっさ以外のメンバーの自分との同世代感がものすごくて、そこもいい!)
 
 このバンド、この間YouTubeで生配信とかして、みんなで仲良く演奏してたりして、ものすごく仲良さそうなんですけど、この人たち、よくぞ出会ってくれた! という、微笑ましさがあります。
 出会うべくして出会ったとしか思えないメンバーが、こんな最高な音楽を作っている事実そのものが、リスナーをものすごくワクワクさせてくれます。





音楽性とパフォーマンス


 見た目普通と言いましたが、音楽性やパフォーマンスはちっとも全然普通じゃなく、唯一無二だし、とにかくかっこいいです。







一番気に入っているライブ映像「許せ! 服部」について


 あの~、誰ですか、服部って?
 という疑問を置き去りに、圧倒的な勢いと個性で盛り上げる。
 こんなおとなしそうな人たちなのに、会場を爆上げしている!! 
 かっこよすぎる。センスありすぎる。ギターの朝日さんの佇まいが何ともリアル! 現代の音楽クリエイターって感じです。

 もう音楽の力で、世の根暗じゃない人を圧倒して、私たちのほうが正しい! って言っているようで、爽快じゃないですか!? しかも、その爽快さってロックの最も原初的な感覚じゃないですか? 
 こんなロックっぽくない見た目と声、音楽で、存在がものすごくロックであり、すそ野は限りなく根暗い人に対しても、そうでない人に対しても広い。ロックかつポップというバランス感。若い人たちこそ、聴いて興奮してほしい。マジで! これロックだよ。





「ZOO‼」収録曲じゃないけど、キーボードが暴れ狂ってる「オシャレ大作戦」について

 ポップでかわいい見た目で、攻撃性を感じさせないネクライトーキーですが、音楽はとても攻撃的です。演奏や音楽も、途中で止まったり、変わってしまったり、変則的なものも多く、キーボードが音楽の尖り方をより鋭くしている感じです。





「めっちゃかわいいうた」について
 
 この「めっちゃかわいいうた」という歌には「価値も意味もないようなかわいいだけの歌になればいいな」とあって、なんとなく最近のいい歌っぽい歌なんてくだらねえ(けっ!)的な、耳心地いいことばっか言ってんじゃねえよ的な、音楽的にものすごく「俺が正しい」というエゴイズムが出てて好きです。
 やっぱ、世の中の曲ってのはこうでないと! これもものすごくロックです。カッコいいわぁ!
 そして、「歌詞を描くルールなど無いよ もう て、て、て、適当でいいや」と言ってそのあとに「そこにある紅ショウガをぶつけてやれ」とくる。めちゃくちゃですよね。「どつきまわせ、鉄で殴れ」って、もっさにすごいこと言わせてる朝日さんがうらやましいわけじゃなく、5人でこの曲を楽しく作り上げてることの正しさよ!
 音楽がこのように存在して、もし彼らがヒットするような日本だったら、まだまだ、ロックは死なないと思うし、人間も死なないと思う。



 ほんと、元気出るよ。ありがとう。ネクライトーキー。


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