ご無沙汰しております。ゆーぐるとです。私事のため更新が途絶えておりました。
今日は読書回です。
1.個人的な前置き
私ももう30歳間近になりまして……。
よく言われることかもしれないけど、30って、シド・ヴィシャスならもうとっくに、……ジャニス・ジョプリンやジミヘンなんかも、もう死んでる年なんですよね。彼らよりも自分が年上なんて、ホント、信じたくありません……(´;ω;`)……。
いや、こう見えて私は、彼らよりはずっと平和に暮らしてて、それなりに幸せを享受しているはずなんです。なのに、やっぱり、何か物足りないというかね……。仕事で人の役に立ったり、友人と食事したりって、まぁ幸せなことなんですけど、ホントに自分のやりたいことだけやって死んでいった人たちに比べりゃ、なんか物足りないというか……、自分の幸せなんか結局嘘っぱちっていう気がしてきてしまうんですよね。
とにかく「ホントに全部失ってもいいってほどのことをやってるわけじゃない」っていう息苦しさがこのブログを始めたころから私の胸の中にはずっとあって……。でも、そういう人って実は多いんじゃないかなと思います。
10代の頃は、今くらいの年になったら、俺は好きなことをみんなやりつくしてて、いつ死んでもいいくらいの気持ちになってるんじゃないかと思ってましたが、いや、まだまだやりたいことも行きたいところも会いたい人も尽きません。というか、自分がホントは何をやりたい人間なのか、こんな大人になって、そんなことも正直分かりきっていないんですよね。
この本はそんな漠然とした不安を抱えながら、本当に好きなことをやって生きて、後悔なく死にたいって思っている人に一度は読んでほしい一冊です。
大好きなことをしてお金持ちになる
本田 健
本田さんは意識高い系の人ならみんな読んでるというベストセラー「ユダヤ人大富豪の教え」を書いた方でして、そもそも私がこの本を買ったのは、〝俺もお金持ちになりたい〟という汚い煩悩に塗れた理由からでした……。
最近は、セミリタイヤとか早期退職とかFIREとかいう言葉をよく聞くようになり、上手くお金を増やし、収入源を作って、悠々自適に生きていくという考え方が広まりつつあるようです。私もネット上でそういう情報に触れて、まあ、確かにお金を稼ぐための仕事に縛られて生きていくよりも、必要なお金を早いうちに作って、やりたいことをやることも「ありやなぁ」なんて思ってました(これもきっと煩悩ですよね)。この本を読めばきっと収入源の作り方や、早期リタイアの仕方が知れるんじゃないか? そう思ってました。
しかし、読んでみると……
期待は見事に裏切られました!(いい意味で)
「お金持ちになる」ことよりも、「大好きなことをする」ということを中心に据えた本なんですね、これ。
この本には、投資の仕方とか、お金の貯め方とか、増やし方についてはほとんど書かれていません。正直私もそういう知識を期待していたところがあったんですけど、そもそもこの本はそういう本ではないんです。
じゃあ何の本なのか?
それは……
具体的に、自分が生きているうちに好きなことをやって、やって、やりつくして、幸せに暮らすための本。つまり、人生を見直して、本当の幸せを考えるための本なんです。
なんだそれ(笑)と思うかもしれませんが、でも、本当にそれができたら最高だと思いません? この本は、1億円貯めるには……みたいな本に書いているような知識よりももっと人生にとって有益なものであふれています。以下では、その中でも特に心に響いた部分について書いていきます。
2.大好きなことをやるには?
大前提として、本田さんは好きなことを我慢することは自分を傷つけることだと考えています。
「好きなことをやるためには(嫌なことでも)やらなきゃいけないことが何個かある」ってのは、甲本ヒロトが雑誌かラジオで言っていた言葉ですけど、ヒロトさんのいう「我慢」は好きなロックをするための「我慢」、本田さんの言う「我慢」はそうではなく、「そもそも好きなことを我慢してしまうこと」です。甲本ヒロトは好きなことをやっている代表のような人ですけど、実際ヒロトさんのように好きなことを一生かけてやっている日本人って、ほとんどいませんよね。……私もほとんど会ったことがありません。だからこそ私たちはロックスターに憧れてしまうんですよね。
本田さんはそれを自傷行為のようなものだと考えています。なのに日本人が好きなことをしないのは、好きなことを我慢して苦手なことを頑張るのがいいことだと小学校の頃からいろんな大人に教えられてきたからだと……。
そして、「自分らしい生き方で輝く」ことが幸せだと本田さんは言います。それは勇気を持てば誰でもできるし、した方がいいと!
そりゃ当然だろ!(# ゚Д゚) って話なんですけど、それができている人はなかなかいませんよね。
っていうか、それが難しいんだろ!!!
それを可能にするために大事なのが、自分のキャッシュポイントを見つけるということです。
自分のキャッシュポイントとは、つまり、その人の才能がお金に変わるポイント(「豊かさの源泉」)のことだそうです。誰にでも才能があり、その人の内奥に資産が眠っている。大好きなことをして生きるには自分の才能や好きなことをお金に変える方法を考えることが必要と言うんですね。
キャッシュポイントの5要素(重なるところがキャッシュポイント)
①得意
②経験
③人が求める
④人が喜ぶ
⑤時代の流れ
本田さんが言うには、ただやみくもに今世の中で流行っていることや、儲かることをするのではなく、自分が得意な楽しいと思えることがお金になるポイントを探し、諦めずに続けていくのが一番ファンや客や仲間も集まるし、自分の才能もより開花するし、運も人脈も呼び寄せるというのですね。
普通、人って自分の好きなことを仕事にするにしても、「自分の好きなことに最も近いことをできる既存の仕事」を考え、「それでは生活できない」とか「それは実現できない」となって、あきらめてしまうんですけど、この本では自分がやりたいこととお金になることを摺りわせる。やりたいことをやって、それのお金にする方法をビジネスにしてしまおうという考え方なんですよね。自分の適職を探すんじゃなくて、大好きなことをやることをビジネスにすることから始める。
適職が分からなかった私からすると、この考え方を20歳のときに知ってたらなぁ~と思いますね。
3.幸せに成功する方法の見つけ方
それが見つかりゃ、苦労ねぇわ!! と、もちろん私も思いました。
ご安心ください。この本には、その方法の探し方も書いてありました。
これがとても分かりやすかったので、最後に紹介しておきます。
幸せに成功する方法は自分の5つの要素が重なるところにあるそうです。
つまり、
①好きなこと
②得意なこと
③経験のあること
④お金になること
⑤ライフワーク
この5つです。好きなこと、特技、経験、金になること、一生かけてやりたいこと。
金になることだけはちょっと分かりませんけど、他の要素については誰にでも考えられることですよね?
ここから自分の仕事を考えるというアイデアはとても面白いと思います。考えるだけでワクワクしてきます。若い人にこのやり方を教えてあげたいと思いますね。この5要素の円が全て重なったところが幸せ×成功というわけです。若い人だけでなく、すでに働いている人だったら「経験」の円は大きくなると思うし、大人がやっても価値ある思考ですよ!
この円の重なるところを発見できたら確かに絶対幸せになれるわ! そう思っちゃいましたね。正直、この部分を読むだけでもこの本は価値があると思います。
今、学校現場などでもキャリア教育とかやっているみたいですけど、これを一番にやればいいのにと心から思います。
この本では、ここから始めて、成功させるために大切にすべきこと、方法、どのようなタイプの仕事があるのか、途中でやってくる試練……など、より詳しく書いてありますので、知りたい人はぜひ読んでみてください。新書でも出ていて、とても読みやすいです!
もう一つの代表作「ユダヤ人大富豪の教え」
かくいう私は、今の仕事にそれなりのやりがいと充実感を感じているものの、なんとなく「これじゃない感」っていうか、ホントに好きなことは別にあるような感じを抱いています。ホントに大好きなことだけをやってお金を稼いで生きていきたいという気持ちが心の奥底にあって……。でも、どう考えていいか分からないから、そのまま生きてきたんですけど、この本で勇気を持って一歩でも前に進めればいいと思います。
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